2018年6月1日掲載

政変の材料は揃った!

—森友・加計問題で安倍首相は詰んだ—

 異例の長期拘留から保釈された籠池夫妻。加計学園の虚偽報告。籠池夫妻の「執拗」な人柄はともかく、それに同調した安倍首相とその妻は公職を存分に生かして籠池夫妻の森友学園に便宜を図った疑いは濃い。

 籠池夫妻の逆襲がどうなるか。加計学園は「首相面会」がないのに県へ虚偽報告を伝えていた。

 よくもまあ安倍首相の周りには個性的な人材、組織が貼りついているものだ、と感心する。しかし、ここまでくると野党の攻めの未熟さと国民の問題意識が気にかかる。

—いつまで平成天国にうつつを抜かす—

 柳瀬元総理秘書官の答弁には不信を持っても内閣支持率はそのまま。この不思議さは、国民のどうでもいいや、という投げやりな態度にある。国会前でデモで抗議する人人もいるが、テレビのお笑い芸人なる人間たちの取ってつけた過剰な演技、それも人権を考えない嗤いを歓迎している態度につながってくる。しかし、1時間番組の推理ドラマに例えれば、すでに犯人は割れていて、あとはその動機が明らかになる終いの10分に差し掛かっているところだ。

 将棋でいえばもう詰んでいる局面。安倍首相も個人の要素を国政に持ち込み、米国のトランプ大統領もそのわがままな気質で国内、国際社会をかき回している。残念にも日米ともに公とは全くかけ離れた政治指導者を持ったことになる。

 もうすぐ国会の会期末、梅雨に入る。

2018年5月28日 記