2014年6月30日掲載

入試問題に採用される!

—『一国の首都』和田訳—

 6月の中旬に工学院大学の入学広報課から書類が届きました。

 著作物使用のご報告及び許諾申請書というはじめて見るものです。

 私が幸田露伴の『一国の首都』という町づくり本を現代語訳したのを、今春の入試問題に採用し、いわゆる過去問の問題集に掲載する許可を求めてきたものです。国語の入試問題に使用されていました。

 もとよりすぐに使用可の通知をしましたが、4万部刷って受験生に無料配布するということです。

 かつて書きましたが、都議会議員となって東京都の歴史、都市改造を調べていて露伴の本にぶつかったわけです。明治の古文調の難しい露伴の書き方ですが、訳し終えて昨年出版しました。都庁職員などからの感想も聞きましたが、入試問題になるとは私も驚きです。この夏は露伴づいていて文京区小石川の旧露伴邸を家族でたまたま通りすがり、枝ぶりのよい椋の木も見てきました。露伴、文、玉、奈緒の4代が住んだ家です。

 露伴研究から足が抜けません。椋の木の大きな蔭に露伴邸。いろいろなことがあります。

2014年6月27日 記