2018年5月6日掲載

五月の光のなかで考えた

—教養などといえないが…—

 黄金週間ということで、どこも人出で賑わっている。そんな時、近くの公園で陽を浴びながら思った。よくテレビ、新聞に出ている池上彰さん。NHKで子どもに社会事情を解説していた人。今あちこちに引っ張りだこだが、今も子どもに解説していることを大人にしているようなものだ。かつて司馬遼太郎さんは、知らないことに出会うと、中学校の教科書を参考にするといっていた。小難しく書いたり話したりして権威づけようとする学者より、よほど分りやすい。池上さんの意見もさることながら、自分で書店、図書館にいって調べることで解決させる。自分の考えをつくることが教養だと思う。人の意見は聞いて理解するが、流されない。それが教養だと思う。池上彰さんの解説を聞くより、近くの図書館に出向いて本の薫りのなかで、自分をつくる。贅沢な黄金週間の過ごし方です。

2018年5月4日 記