2019年2月15日掲載

登山中止!三浦雄一郎さんの決断に拍手!

—何度でも出直せる、評論は虚しい—

 アコンカグア登山・滑走をめざしたが、途中で断念した三浦さん。医師の判断を取り入れたということだ。勇気のある決断だと思う。自分ならできたのか、という問いかけも必要。一億総評論家とは、故大宅壮一の言葉。誰でも自由に発言できることは権利であり、平和な証。でも権利に伴う責任は忘れられている。

 地上に身体を圧迫する気圧がなければ、私たちの身体は膨張して破裂して、一瞬の生命もない。自身を守るために圧力は必要である。それが自由に対する責任である。これが秩序である。

—評論よりも実行—

 いま伝達手段は多数ある。それを使っての評論は無限だ。三浦さんは登山、スキー滑走で高齢者の活力の存在を世界に示そうとした。寝ていて他人を動かすな、とは私の祖父のことば。しっかりと計画を練って確実に行動につなげようとしていることは、この度の三浦さんの実行から中止にいたった過程をみると責任感がその基底にあることがはっきりわかる。このように地に足のついた行動を、責任なく評価することの虚しさを知るべきである。三浦さんの90歳でのエベレスト登頂計画を見守っていきたい。私も剣道七段取得の道を上り続ける。評論家ではなく。

2019年2月14日 記