2020年4月2日掲載

映画の話

 アメリカで奴隷逃亡を助けた黒人女性の実話映画の「ハリエット」。ハリエット・タブマン(1820年頃〜1913年)が南部の奴隷州のメリーランド州から奴隷廃止州のペンシルベニア州フィラデルフィアに定着し、主導者のウイリアム・スティル(実在)と組んでたくさんの黒人奴隷を奴隷制廃止の州や元々制度のないカナダへ逃した。「アンダーグラウンド・トレイン(地下鉄道)」として有名である。偽名を使い車掌、切符などと隠語で情報を提供していた。わたしの翻訳したメリアムの『シカゴ』にも出てくる。この映画の主人公のタブマンはアメリカの20ドル紙幣の顔に決まった初めての黒人女性である。この映画で人種差別の姿が改めてわかる。日本では近日公開が予定されているので参考までにと思い、あなたにお知らせしました。

2020年3月29日 記