2020年9月22日掲載

池江選手と大坂選手に拍手

 久しぶりにいい画面を見た。二人がそれぞれの困難を克服して、努力した姿を見たからである。二人がもしも優勝しなくてもこの気持ちは同じであろう。私は結果主義ではなく、過程主義であると言ってきたし自分もそう生きてきた。「頂上に立つのは一人、それ以外はゼロ」というのでは寂しい話である。ほとんどの人は頂上には立てないのだから、そこまでの歩みを理解しなければ、挫折だけの人生をほとんどすべての人間が過ごすことになる。

 二人の今回の姿は病気、差別という誰もが経験することに勇気をもって進んでいったから、私に訴えるものがあったのである。池江選手の周りへの感謝、大坂選手の戦う心、私にないものを二人から受け取ったような気がした。男のように力みかえって、得意げに感想を語るのではなく、静かに自分に言い聞かせているような態度に好感を持った。今の私に同じ態度がとれるだろうか。年齢ではない経験を学んだからこそ、私たちに強さを教えてくれたと思う。強さとは筋肉の塊ではなく、心の柔軟性なのだと気が付いた。もう二人の勝敗には関心がない生き方を見守りたい。幸せになってほしい。

2020年9月21日 記