2021年2月1日掲載

俳句の想い1

 俳句を始めて10年が過ぎた。俳句の世界ではまだヒヨコ。この間に東京新聞の年間賞をいただいたりした。もとは演説原稿を書くときに、「て、に、を、は」の助詞を気にするところから言葉の工夫を研究するようになった。

 北区の句会に入って、月一回の例会で教えていただく。お互いの選評が楽しい。私が心がけていることは、まず私なりの当該句の解釈をし、それから批評をするようにしている。作者の意図と異なった解釈は、良くあることで、ここでの意見交換が句会・座の心臓である。   

 さらに新聞にも葉書で投稿する。一日に10句書きだすことを自分に強制している。また、俳句の本はできるだけ読むようにしている。50冊は手元にあって、メモを取りながら読む。

さらに語彙の解釈のために万葉集、古今、新古今集、和漢朗詠集、閑吟集なども繙く。

作者の自句自解を参考にし、大岡信さんの詩論、山本健吉さんの評論、なども信頼している。読みながら著者と議論しているといったら正しい。幅広く詩の領域を広げて、インド、ギリシャ、イギリス、フランス、アメリカなどの今昔の詩も読むようにしている。四季折々の移り変わりと生活、自分との関りを自覚する喜びに浸る。

2021年2月1日 記