2024年4月5日掲載
私の俳句論 1
俳句は季節と関係のある、人事、行事などを謡うものです。そして原則、十七文字で表します。例えば、蕪村の「春の海ひねもすのたりのたりかな」という句はなにを言いたいのかと思って、小声で諳んじてみると、あら、不思議、気分がうきうきしてきます。ひねもすは一日中、という意味。のたりのたりは波が、ゆったりと寄せ返している様子です。あなたもそんな気分になりませんか。ならなければ、目を閉じて、「春の海…」と声を出して唱えてみてください。すこし感じが出てきましたか。遠足、父母のいなか、友人とのハイキングなどで海に行った時の感じを思い出すかもしれません。懐かしさ、温かさ、潮の風、砂を踏んだ柔らかさなどが思い出されませんか。それを書き留めて置いて、周りの人に発表してみたらどうでしょう。色々と反響がありましょう。新しい、自分に会えるかもしれません。
その句を和田に送ってください。メール、電話、ファックス、ハガキでも結構です。この欄で取り上げて楽しみましょう。
撰者は和田宗春(わだむねはる)です。
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2024年3月30日 記