2024年7月6日掲載
司法に関係する人物の分かりにくさ
ここで明らかになった、大坂地検の黒川元検事正の不同意性交は、検察、司法に信頼を置いてきた私とするとまったくお粗末な次第であった。
全国の検察関係者にとっても、このエリート官僚は、一転して迷惑な存在となった。人の善悪を判断するべき組織、立場の人間のこの振る舞いは、誰もが許せない。欲望の根幹である性欲を自己統制出来ず、犯罪を犯した人間が、罪を裁いてきたのである。恐ろしいことだ。そのうえに自分の定年延長もしていたという。怖い物のない検察の威光をかさに着てやりたい放題の観がある。
わたしは戦後、ヤミ米を買わずに栄養不良で餓死した山口判事の逸話を、政治家や公の立場にいる者の心すべき姿と思ってきた。同じ司法検察の世界でもこれほど違いが出る人間の不思議に驚く。次代と共に人物が、劣化してきているのであろうか。
2024年6月28日 記