2024年7月6日掲載

天皇陛下のイギリス公式訪問と皇室報道

 イギリスの王室と我が国の皇室は長く、深い関係を持ってきた。さらに天皇ご夫妻もオックスフォード大学への留学経験がある。王室、皇室に共通しているのは権力を持たず、権威を意識した存在であることだ。天皇は憲法に書かれている象徴を自覚しておられる。現代の時代感覚に沿った皇室である。このような天皇のもとで国民が生きてきたことは、しあわせである。穏やかに平和に沿った国が作られてきた。天皇の存在はこれからもこのようであって欲しい。

皇室も王室も文化的存在

 情報社会にあって、皇室もその対象に入る。だがイギリスのダイアナ妃のように執拗に付きまとい、ついに事故死させた被害は他山の石としなければならない。芸能人、スポーツ選手と同様に面白可笑しく報ずることは疑問である。
 皇室は国民とって気になる存在であるが、威厳と権威と慎みのあるものでなければならない。報道機関は秋篠宮家の報道のように貶めるような姿勢は、好ましくない。皇室はこれからも国民と共に時代の中で、存在していくことになる。
 天皇ご夫妻のイギリス訪問を歓迎するとともに、国民と報道機関がどのように皇室と付き合っていくのか考えていきたい。イギリス王室も、わが皇室も文化として存在する。長い時間と伝統は貴重である。

2024年7月1日 記