直木賞作家、白石一文氏に手紙を書きました!

 白石さんは2月19日に『ほかならぬ人へ』で2009年下半期直木賞を受賞しています。また昨年は山本周五郎賞も得ています。

 私と白石さんとの出会いは月刊『文芸春秋』1996年1月号に随想「スーチー会見記」が掲載された時のこと。その原稿を文春本社に持参した時の担当が白石さんでした。

 「この原稿、このまま載せましょう。」と言って一字の訂正もせずに受け取ってくださったのです。反響は大きく、当時いろいろな人から「読みましたよ」という報もありました。私は一流の編集者に“直しナシ”の太鼓判を押して頂いたことが嬉しく、それ以来、文章を書くということに自信を持つことが出来ました。その意味で白石さんは私の師ともいえるのです。

 以来、一方的に関心をもって彼をみていましたら退社し、作家として独立されました。出される本は全て読んでいます。この趣旨を手紙にし、先日投函しました。10年以上前から引き続いている私の物語りです。人様からみればたわいもない話でしょうが…。白石さんの活躍にこれからも期待します。

2010年2月20日 記