2017年10月20日掲載
学芸員メモ|展覧会を観て
—「怖い絵」展・上野の森美術館—
総選挙の応援の帰り、「怖い絵」展に寄りました。10月7日から12月17日まで開催されています。ドイツ文学者で作家の中野京子さんのベストセラーを基にした企画展です。
16日の雨の中、若い女性の多いのが驚きです。15分ほどの入場待ちでした。
中野さんの説明文が、作家であるだけに適切でした。聖書、神話、伝説の絵ですので、物語性はあっても残酷を予想すると外れます。注目作として展示されているP・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」も、斧を持って立つ男と目隠しをした白衣の女性の取り合わせが生み出す想像力の怖さです。
何しろ混んでいます。女性が怖さに強いことも勉強でした。
2017年10月18日 記