2018年5月16日掲載
芸術の夏と上野戦争
5月12日、都立美術館で全国規模の展覧会があり、出席しました。地方作家の声を聞く中で、絵を描く人が少なくなったという話を聞きました。パソコンなどの影響で、色彩に触れるのには絵具とは無関係でも可能になっているのです。若手画家も少なくなり、芸術系大学でも絵画部門の応募者は少なくなっているということです。
人間の作業としての美の創造よりも、感覚の上滑りで美を捉えるようになったからでしょう。そんな美術界の現状に憂いを受けて、上野公園で彰義隊の墓にお参りしてきました。
今から150年前の慶応4年5月15日、上野戦争が行なわれ、戦いは一日で終結しました。放置されていた幕府軍の遺体を千住のお寺が中心となり火葬しました。その「戦死之墓」の石碑を山岡鉄舟が書いています。無血開城を官軍と取り付けてきた直後の戦争で鉄舟も残念であったに違いありません。
今年も法要が墓前で行われます。
上野の山は人出が多くあり、賑わっていました。
2018年5月13日 記