2015年6月28日掲載
当面、スー・チーさんの大統領選出馬は不可能
—閉鎖的なビルマ政府—
6月25日、ビルマの国会は憲法改正案を議題として、現行憲法の規定を改正しないと決めました。その規定は外国籍の親族がいる人は大統領の資格がない、というものです。スー・チーさんには外国籍の男子が2人いいます。
与党の連邦団結発展党(USDP)と国軍議員が反対しました。
スー・チーさんが責任者である国民民主連盟(NLD)が改正案を提出していました。NLDは前回の2010年の総選挙は憲法の非民主性を理由に排斥しました。12年の補欠選挙にはスー・チーさんも出馬して当選し、90%以上の圧勝でした。今秋の総選挙の後の国会での大統領選出の資格が変化しなかったことで、スー・チーさんの出馬は不可能となりました。
USDPは明らかに、スー・チーさんの大統領阻止を狙っています。
これからの目標とすれば、まず総選挙で絶対多数を取り、憲法改正を目指すという具体策をとるべきです。
今秋の総選挙を圧勝するために候補者を立て、スー・チーさんの腹心の仲間を早急に教育して政治に馴れさせることです。スー・チーさんも6月で70歳。あまり時間はありません。
一人人気では精力のいる政治は長続きできません。
民主化の旗を守りつつ、前進できる後継者を育成していくべきです。
2015年6月26日 記