2015年7月15日掲載
スー・チーさんから目を離すな!
—大統領でなくても影響力を—
今年の秋のビルマの総選挙に国民民主連盟(NLD)が参加すると表明しました。
前回の総選挙は参加を拒否して、2年前の補欠選挙はスー・チーさんも参加して圧勝しました。
今回は国民の支持も厚いNLDが参加すると決めたのです。ここまで参加決定が伸びたのは、スー・チーさんの息子が外国籍ということで大統領への立候補資格がない選挙法の改正ができなかったからです。
そのようなスー・チーさんが総選挙に参加する背景を読み解かなければなりません。
私は大統領はあきらめたが資格規制のない首相などの枢要なポストに注目したからではないか、と思っています。インド、中国との接触など外交的にも厚みを増しました。父親のアウン・サン将軍の影響はまだ国軍に残っています。その微妙な人脈を生かしつつ、いよいよ総選挙に臨みます。
2015年7月14日 記