2015年9月10日掲載
ビルマの選挙戦はじまる
—NLDも全力で参加—
9月8日に11月8日の投票に向けて、ビルマの国政選挙がはじまりました。上院と下院合わせて664議席のうち軍人が4分の1を初めから割り当てられる異常な選挙制度です。これだけでも民主的な選挙とはいえません。
しかし、この選挙に勝たなければ政権を動かすことができませんから、スー・チーさんNLDも参加します。現憲法では大統領への資格を封じられているスー・チーさんですが、USDPが軍の票とあわせて改選議席の1/3を取れば過半数となります。NLDは2/3を取らなければなりません。
現大統領テイン・セインのもとで党首であったシュエ・マンを解任し、USDPから出馬させつつ、大統領派はそこへ無所属の対立候補を立候補させる老獪さです。大統領は国会議員でなくともよいので選挙に出ない現大統領のテイン・セインがそのまま大統領に選出される可能性があります。
とにかく民主選挙とはかけ離れた選挙です。
NLD、スー・チーさんの奮闘が国際的にも期待されます。
2015年9月9日 記