2015年8月22日掲載
ビルマの政治の民主化はどうなる?
—鍵をにぎるシュエ・マン氏—
ビルマの国会議員の任期は5年。今年の11月8日に総選挙が行われます。
民主化されてから初めての総選挙となります。
ここにきて政権党の連邦団結発展党(USDP)の党首のシュエ・マン氏が議長を突然、一方的に解任されました。引退を表明している現大統領のテイン・セイン氏の後を狙っていて、スー・チー氏とも理解しあえる路線だっただけに警戒した大統領が力を奪った、といわれています。確かにその通りでしょう。シュエ・マン氏の側近も解任されていますから、党内クーデターといえます。
11月までにシュエ・マン氏がどう動くのか、もしかしてNLD(国民民主連盟)に加わることも考えられます。
ビルマは経済の発展が著しいために、ヤンゴンの地価が暴騰したりして、バブルの様相です。それだけに現政権は強気なのですが、携帯電話などの普及で国民も外国の自由で豊かな実情を知りはじめていますから、NLDへの期待も大きくなっています。スー・チー氏はまず多数を取り、憲法改正してビルマ民主化の主導権を握ることです。
少数民族を包含した民主国家ビルマをつくる機会が11月8日となります。
ビルマの総選挙から目が離せません。
2015年8月21日 記