2013年12月13日掲載

経済を動かす思考変化を!

—まず輸出を増やすこと—

 消費がすすみ、給与が増え、国や地方自治体の借金が減る、そして国の海外からの収入も増えることを景気回復とします。

 この好景気を振りかえります。最近では2002年2月から08年2月までの6年間、これは戦後で最も長いものでした。

 国、地方自治体の需要は削減され、輸出は増大されました。輸出が増えて景気を支えました。

 そして次の景気回復は09年4月から12年4月まで37カ月です。

 これは平均的な長さです。

 輸出の鈍化と企業の設備投資の後退が景気を湿らせたのです。

 これまで景気を誘導してきたのは企業の循環、国、地方自治体の公的需要の増、個人消費の増大が景気を引っ張ってきました。2002年からの長い景気回復になるには、まず輸出の増から企業の設備投資が増え、さらに雇用の個人消費が増えるという景気の「増連鎖」が主導役とならなければなりません。いままでの国内の企業の在庫循環、公的需要増、個人消費増という連鎖とは異なります。

 まず輸出を念頭にして景気回復を図ることです。

 中学校の社会科で学んだ輸出国・日本、資源のない日本を思い出すことです。

いままでの景気回復の主役

これからの景気回復の主役

在庫循環

公的需要増

株価上昇・個人消費増

輸出増

設備投資増

雇用・個人消費増

2013年12月12日 記