2015年1月7日掲載

小保方事件の処理は?

—うやむやは許されない—

 昨年12月26日に外部の調査委員会が、小保方氏のSTAP細胞に不正を認定して、10日間の異議を唱える猶予がありました。それが1月5日です。

 小保方氏から何の反応もなく過ぎ、彼女も不正を認めたことになります。

 女性でまだ年若い研究者という思い入れもあって、世論(せろん)も好意的に見えます。しかし私はこの事件を最先端科学の闇といいます。ノーベル賞受賞者が理事長をする理研で期待される先輩学者が自殺までしている小保方事件です。

 理研が不正と言い出したわけです。不正を犯した研究者を、組織を離れたからといって処分できないという甘さは、世間一般には適用しません。不正であれば犯罪になるわけです。

 そうなれば理研は小保方氏を告発して、何をもって不正といっているのかを世に明らかにするべきです。

 理研の塀の外まで騒がせた国際的な大事件なのです。

 野依理事長、小保方氏をはじめ関係した人々の責任は社会に問われるべきです。

 このままうやむやにするにはあまりにも大きい被害が各方面に与えられています。

 科学は曖昧さがないもので、文学などと違うはずです。

 何が真実なのか、隠すことなく小保方氏は答えるべきです。「STAP細胞はあります。」と叫んでも、証明されなければ幼児の稚い自己主張に終わってしまいます。

2015年1月6日 記