2015年1月11日掲載
呼称の正確性を!
—痴漢、脱法ドラッグ、万引き、オレオレ詐欺—
しらずしらずに日常生活を構成する名前、呼称が私たちを規制しています。
痴漢、脱法ドラッグが、万引き、オレオレ詐欺と聞きますと、軽く本心でなく出来心といった印象を受けます。
文字、表現の印象とは異なり、体験が伴うとまったく別世界があります。
痴漢を受けて電車に乗れない、脱法ドラッグで殺人運転、万引きで刑務所入りなどです。私も都議会で痴漢は犯罪と関係組織に認めさせるのに苦労しました。今は危険ドラッグといっていますがその前の脱法ドラッグも都議会で麻薬であると指摘しています。犯罪を連想させず、甘く寛容な処理で済ましてきました。
はじめにこの用語を誰が決めて、用いるのかということを警察関係などは慎重にすべきです。ひとたび公式になるとひとり歩きしてしまいます。オレオレ詐欺など家庭的な響きさえあります。万引きも窃盗です。被害で閉店した書店もあります。後になって是正するのは国民に混乱を与えます。
2015年1月9日 記
