2015年1月27日掲載

カタカナの肩書を日本語に

—トヨタ自動車の試み—

 1月25日の東京新聞朝刊によりますと、トヨタ自動車は国内工場の生産現場の係長級の「チーフリーダー」を「工長」、現場を監督する「グループリーダー」を「組長」とする呼称を復活させると報じています。来年から実施する狙いで、25年ぶりの復活ということです。

 なぜ元に戻すのかという理由は「片仮名で分かりにくくなる序列を日本語ではっきりさせ、後輩の面倒を見る上司になってほしい」ということです。また組織を認識させ、『長』として若手を育てる責務を復活させるためとしています。

 いままでチーフリーダーは3〜4人グループリーダーを束ね、グループリーダーはその下に3つの「班」を指揮しています。

 91年まで工長、組長と呼ばれていました。労使が議論をし、手当も新設するようです。

 片仮名は欧米など外国語で表意文字ではありません。耳触りがよくわかったような気分にします。

 しかしそこに意味が伝わりませんので、力強さがありません。日本を代表する企業が片仮名から日本語に復活することに、労働強化の面ではなく、わかりやすさを追求する小さな日本文化の復活として歓迎したいところです。ところで私のこのホームページも片仮名を極力少なくしたいと配慮してきたことにお気づきですか。(ホームページは日本語で何というかわかりませんが。)

2015年1月26日 記