2015年1月29日掲載
後藤さん人質事件の諸問題
—安倍総理、報道の在り方—
1月28日朝に後藤さんがヨルダンのパイロットの写真を持って、24時間以内に2人を救済してほしい発言をしている画像が「イスラム国」から流されています。
1月21日にこの欄にも書きましたが、安倍総理の中東訪問での2億円援助の発言を捕えて「イスラム国」が、日本人2人の2億円要求を突き付けてきました。
「イスラム国」が自称している国家を認めるかどうかは別として、彼らの口実、言いがかりに乗せられたことは間違いありません。今となって政府が明らかにしている昨年の夏以降に2人が、拉致されていたことを考えれば安倍総理の訪問を待ち構えていたとも考えられます。
交渉事で生命がかかっている重大事件ですから、すべての情報をすぐに公表とはいえません。去年の夏以降の政府の対策がこれから国会、報道から追及されることになります。
次に後藤さん、湯川さん2人に対する報道の偏りです。なぜ同じ条件にある2人なのに湯川さんの報道が少ないのでしょう。
軍事会社が関係していたからでしょうか。後藤さんは、学校、福祉関係への協力があったからでしょうか。
この2人への処し方はこれから報道の姿勢として差別問題として問われることになるでしょう。
2人の属している立場で相違があるとすれば、印象によって生命を計ったことになります。
2015年1月28日 記
