2016年2月24日掲載
チョコレートと国家主義
バレンタイン・デーの不思議
—浮かれ気分の現代人—
2月14日、今日はチョコレートが行きかう日。そしてまたそのお礼の贈り物。
もとはキリスト教の催し物でしょうが、現代のわが国のこの大騒ぎは異常です。
義理チョコという流行語もあり、不況、不景気とは無関係にこの話題は賑やかです。正規、非正規の労働環境の切実な問題。家計の可分所得の減少。原発再稼働、安保法制の違憲強行など、戦後最大の危機が大きくかぶさってきている時に、チョコ騒ぎです。こんな能天気を安倍政権、いや独裁的な政治家は利用します。ヒトラーもそうです。
国家、国家と大義を大声で叫び、非人間的、非国際的な、国粋主義へと引きずり込んでいきました。
安倍首相がここにきて2月11日に所感を出すのは、かつての紀元節に憧れている証拠です。さて権力者が憲法改正を、正面から打ち出している時に、チョコ騒ぎです。上司、仲間に贈らなければいけない、という強迫意識、時流から取り残されるという不安感から、無批判に迎合していきます。受け取った方も返礼をしないと無粋と思われるという過剰意識でまたチョコレートを買う。
冷静に見れば大の大人のやることではなく、幼稚園児の所業です。大人の幼稚化は極まったといえます。
こんな大人・子どもには準国家主義が相応しく映るのが、安倍首相です。彼の脳髄です。軽く見られたものです、国民は。少なくとも自分、私だけ、家族だけはこのチョコレート騒ぎを受け入れず、安倍政権に不信を持ち続けます。チョコレートの甘さと安倍首相の国家主義とどちらも取りますか。
3月12日は民主党東京都第12区の演説会に御参加下さい。
冷静さを取り戻すために!
2016年2月14日 記