2018年3月19日掲載

拝金主義の行き着く先!

—路上で乳房に触らせて—

 東京の繁華街での昼間のこと。スマートフォンで通行人に身体(乳房)を触らせる場面を写し、それをインターネットに流すことを考え、実行した人が逮捕されました。モデルとなった女性。そしてそれをお金にしようした人間。この感覚は緩すぎる社会認識からくるものでしょう。自分の身体を触られること、これは世界中でいま「me too」といわれ、政界、芸能界での隠微な事件として表面化しています。

—弱味につけこむ卑劣さ—

 政界では権力を履き違え使用している人、関係者など地位が低いと思われる人、芸能界では役割が欲しい人などの弱点につけこんで、自分の欲望を満たそうとすることが行なわれてきました。

 両方とも人間の尊厳とは裏腹な行為です。しかし出世目的などと無関係ではありません。

 ところが路上で乳房に触らせてひたすらお金にしようとすることとは正反対の政界、芸能界の動きです。少なくとも政界、芸能界は狭い世界でのし上がっていくため、生活の弱さに耐えるという社会性があります。

—拝金主義のあらわれ—

 しかし路上での問題は、自らすすんでというところに考えさせられます。お金のために、ということだけの行為です。

 そのためには目立って注目されること、それには昼間、路上でそれも女性が恥ずかしいと思う乳房を触らせよう、として行なったことでしょう。私たちが恥ずかしいこととして非難しないで、物分かりのよい傍観者でいることで、お金のために同様それ以上の事件が起きるでしょう。

—身体を張って行動する—

 そして、徐徐に私たちの社会はそれに馴れ、麻痺し、容認していきます。

 面白おかしいことを追求してお金にする日本となって風紀も乱れ、犯罪の多い国になっていくのです。

 ではどうするのか。それは勇気を持って自分の尊厳を売り買いするような社会風潮に批判をしていくことです。そんな場面に出くわしたら、中止させることです。身体を張って行動することです。

2018年3月14日 記