2018年4月4日掲載
日本語の滅亡、文化の衰退!
—マスコミの目覚めを—
本来の言葉を短くしたり、逆にしたりすることで原稿量を減らすことができます。例えばマスコミニュケ−ションよりもマスコミで通じさせれば、7文字も少なくて済みます。
私もはじめてアラサーと聞いて、しばらくは意味がわかりませんでした。
しかし今ではアラフォーなどと自然増殖しています。マスコミが使用することでこうなります。30歳、40歳前後という意味が消え、音によって表現されます。
例えば30歳前後といえば社会に出て、10年近くの男女、結婚を考えている人などを想像します。しかし、アラサーというと、年齢だけが浮き上がってきます。
日本語の表音、表意のよさの表意を棄てさせることになっているのです。
—短くしても説明が—
もっとも典型的なのは、ニチギンタンカンです。文字では日銀短観と書きます。正式には日本銀行の企業短期経済観測調査といいます。
新聞、ラジオ、テレビでは「ニチギンタンカン、企業短期観測調査」と説明します。表音ではわかりづらいので、正式名を加えるという本来の簡略にする、という目的から外れています。
—国語を大切に—
簡単に省略することの愚を犯しています。
こうして日本語の文化が衰退していき、意識までも変化していきます。ひとたび変われば、元に戻ることは出来ません。正式から略式へはあっても、略式から正式はあり得ないのです。
簡便さのもたらす日本文化への影響を、英語教育を小学校へ導入する傾向とともに再考する時です。
2018年3月29日 記