2019年1月8日掲載

さいたま市の俳句事件、市報に掲載、市は謝罪

 12月20日、最高裁は「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」をさいたま市の公民館だよりに載せさせると決めていながら、後になって「公民館の公共性、中立性を害する」として市が掲載を拒否した事件で、市に慰謝料5千円の賠償を命じた。

 俳句と弾圧事件の経緯を見ると、戦争の言論抑制の京都大学事件がある。また桑原武夫の俳句第二芸術論があったりして複雑な流れがあった。

 その平成版がこの事件である。表現の自由と公の公報の公平、中立という問題をはらむ。他の自治体の公報への影響は大きいと思われる。行政の関与はできるだけ控えるべきであることは当然である。

2018年12月28日 記