2020年1月30日掲載

こんなことはご存じだったろうか?!

 世界保健機関が2018年に酒類の被害によって年間300万人を超す人が死んでいるという報告を出し、酒税類の引き上げや広告規制の必要性を指摘しているという。そこでキリンビールの社長は「たばこのように規制の対象となる可能性」を心配してビール以外の事業拡大を図ろうとしている。そのために合併や買収枠を設けているという。酒は百薬の長などではなく規制対象となるだろう。もちろん度が過ぎればの話だ。だがいえることは売らんかなという金を目標とする会社は通用しなくなった時代である。まさに常識を疑う時代だ。

ーまたこんなことも知っていただろうかー

 オリンピック・パラリンピックの開催時期はアメリカの特に北米のテレビなどの放映権の発言力によるものである、ということだ。アメリカの放送大手のNBCが放映権を独占している。2014年から32年で120億ドルの契約を結んでいる。その政策は「常に視聴者の最大化を目指す」ためにアメリカでは9月以降に人気のスポーツが始まるため、7月から8月の開催が望ましいとしている。参加する選手の健康のことは眼中にない。

 クーベルタン男爵の近代オリンピックの精神は金銭まみれの現代オリンピック・パラリンピックの前に汚れ切ってしまった。それに開催都市、国家として血道をあげた東京都、日本の愚かしさをどう思うか。

ー2050年の二つの予想ー

 日経新聞は1月25日の朝刊で2050年夏季の五輪は大都市の6割で開催困難になるだろうと予想している。今までの9月を避けた開催を想定すれば暑さのため不可となるというのだ。

 また日経は政府の地震調査委員会が24日、南海トラフ地震は30年以内に起こり、3m以上の津波が押し寄せる確率を示していることを報じている。太平洋」沿岸の九州、四国、中部、関東まで予想範囲も明らかにされている。3m以上、5m以上、10m以上の3段階に分けて確率を求めている。詳しくは別の機会に記すことにする。

 偶然、示し合わせたように世界の祭典オリンピック・パラリンピックと我が国の南海トラフ地震が2050年を目途に考えられる動向と重なることから天候異変、災害、オリンピック・パラリンピックの金儲け主義とを対比できる。

 世界の終末時計は確実に少なくなってきている。ところで新ウイルスの武漢市からの広がりは国際的になり、世界経済にまで広がりをみせている。都も国も対応を急がなければならない。

2020年1月26日 記