2021年1月12日掲載

あらゆる存在と共存する、当たり前の心構え

 強い言葉でいえば殲滅(せんめつ)と言えばよいのだろう。

 菅総理などはコロナを抑え込んで、経済も命もと考えている。結論から言えば、共存しかない。毎年冬に出てくるインフルエンザは、毎年、新型である。それに対処するべく半年以上前から新型を予測して研究者はワクチンを開発している。その仲間と思えばよいのだ。感染力が強いとか、ワクチンの効きが遅いとかはあるだろう。だがその処方箋を新しく書き換える、という発想がもとめられるだけとは考えられないだろうか。それくらいに考えたほうが良い。南極の氷が解けている速度が速まってきていること、地球の気温が上昇してきていることなど地球の変化と無関係とは思えない、と素直に考えたほうが良いのだろう。

当たり前を見直す

 世界中を苦しめたペスト、スペイン風邪などを乗り越えた人類のかつての知恵はまだある。インターネット社会、で全てが早く、簡便に可能となって傲慢、尊大に胸を張っている世界に冷や水をかけたのが、コロナだとは思えないか。

 外食産業の便利さの影には、歩きながら食べる解放感、自由さと合わせて犬、猫、ハト、スズメの糞の塵、排気ガスなどを摂取する放埓さもある。

 私の知り合いの高齢者は、外出から帰えると玄関先で、ブラシをかけてから玄関に入る。そして手洗い,うがいを一年中行う習慣を、何十年と実行している。結果としてこれまでウイルス性の感染症などに罹らないできたということだ。これは平凡で非凡な生き方である。この精神が今求められる。

2021年1月7日 記