2025年1月22日掲載

民主主義の没落

 アメリカ、北朝鮮、ロシアなどに民主主義があるのかと疑い始めています。共通しているのは独断、偏見、わがままという個人的な思惑で政治を動かしているということでしょう。個人名を挙げて、不愉快になるよりも国名で話をすすめます。

 アメリカはお金と我欲を大事にする大統領を選びました。かつての大国の誇りはありません。モンロー主義に帰ったのです。北朝鮮は金家系の相続による個人国家です。ロシアも力こぶを自慢するだけの、自分本位の国です。このような国とも絶望せずに交流していかなければならない今年です。忍耐が要ります。

 なぜ急にこんな現象が起こったのか。歴史家は間もなく答えを出すでしょう。ですがこれは私たちの時代が原因ともいえます。変わること、変えるこが絶対善という風潮にあって、とにかく変えることを急いでいるのが現代です。その好例が今あげた三人の行動の基底にあるのです。変えるべきもの、変えてはいけないもの。この分別が出来ずに急いですべて変えようとしているのです。まず人の意見を聴くこと、そして考えて判断すること。この当然と思うことが出来ない政治指導者を得た国民は、見る目がなかったということです。

 アメリカ、ロシアは国民が目覚めること、北朝鮮は内圧、外圧を集めて民主化の運動を起こすことです。今年は少しでもこの三か国にその兆しが出てくることを期待したい。何よりも国民が自分の意見を大切にすることです。

2025年1月20日 記