2017年6月6日掲載

かけひきに終始した自民党と小池都知事

—騒ぎは都民不在—

 6月1日にいよいよ小池都知事は自民党に離党届を出しました。

 それまで「進退伺」という訳のわからない意思表示をしていました。これは自民党が処分した時に被害者として同情を掻き立てようとする思惑です。また党はそこを読んで店ざらしにするかけひきでした。相互に先に手を出させて世間に自分を「判官びいき」させようという訳です。

 問題は自民党内の紛争を公約にしていることです。まさに公私混同といえます。さらに時間の無駄でした。

 自民党は党との方向性が違う人を処分すればよかったし、小池知事は潔く離党して都連、都議会自民党を批判すればよかったのです。お粗末きわまりません。この間都民はまったく無関係でいたずらに時間が過ぎました。双方ともに感情的な対立を脱却できず、都民は大迷惑でした。

 小池都知事を扱うメディアにも問題がありました。大組織の自民党と都連、都議会自民党の小池都知事への対応の不一致などを少しも報道しなかったことです。

 ところで自民党は離党届をどう扱うのか、問題です。

2017年6月3日 記