2017年11月21日掲載

立憲民主党に求められるもの

—資金と組織の整備—

 総選挙の前に分裂、立党という激しい運動がありました。その誘因となったのは落選という恐怖です。現職、非現職を問わず、失業するか、就職できる確率が高い党に行けるかという状況は深刻です。そこで古いよりも新しい、有権者の新奇さを求める衝動に迎合しようとする力が働いて、都議会で勝った新党へ民進党を離れる機会を狙っていた人人が合流しようとして失敗したのです。

 ですから、今立憲民主党、希望の党などが仲良くしようというのは、出発した動機からすると矛盾しています。有権者は見ています。どう折り合いをつけるか。選挙に有利な態度をとるための政党づくりであったのか。また今まだ民進党にある百億円ともいわれる政治資金をどうするのか。理屈では希望の党、立憲民主党に出ていった勢力に配分する必要はまったくありません。しかし、時の前原代表は希望の党と民主党は一体となることを決めています。その決定からすると資金も資金は一体となるということもいえます。毎回触れますが、この面からも前原という人は議員辞職に値する責任感のない人といえます。希望の党との関係は前原氏に解決させればよいのです。曖昧な形で民進党と立憲民主党があることのけじめをつけなければなりません。

 参議院は民進党が残っていて、衆議院には国会議員はいません。無所属の国会議員が党員として残っています。この星雲状態を整理しなければ自民党、公明党などの与党との対決も腰が定まりません。この処理を適確にしないと、立憲民主党に期待している有権者、国民がまた離れていきます。

 政党として資金、組織がなければ機能できないのですから、このことは重要です。

2017年11月18日 記