2019年5月27日掲載

仕組まれていた衆参同時選挙!

—野党は茨の道を一人で行け—

 国会は1月に会期150日で通常国会を開かなければならないと法律で決まっている。また5月1日には平成天皇の生前退位と新天皇即位が決っていた。またさらに参議院議員の任期が7月に満了し選挙になる。トランプ大統領が新天皇即位後初めて公式訪問する。政権を握る安倍総理は、これを一年以上前から束ねて最高の舞台に作りあげ、国民の意識を衆参同時選挙に持ち込む算段をつけていた。選挙を考える人間ならこれを考えないわけがない。100%、衆参同時選挙はあると断言できる。

—なんとなく力があるように演出する—

 日銀の黒田総裁と、2パーセント物価増を公約していながら全く実行されていない。森友問題も知らぬ顔の半兵衛。国民も息長く追及しない。マスコミが針小棒大に騒ぐのを期待して時の去るのを待ってきた。
そしてトランプ大統領は、アメリカ国内の大統領選挙の醜聞を逸らすような作戦にのって日本人のアメリカ頼りに便乗している。要するに安倍政権は、皇室の新天皇、トランプ大統領訪問をあたかも自分の力のように演出してマスコミに報道させ好感度をあげて選挙に突入しようともくろむのだ。ここまで安倍総理は考えている。

—野党のだらしなさ—

 野党はこの策略を読み切れず5月の末になっても候補者の一本化が与党対策だと言っている。つねに異論を吐く小沢一郎の主導でやろうとして、共産党も参議院の候補者を外しはじめた。だが国民は見ている。政治の理念も政策も違う政党が、たまたま選挙対策で一本化して勝ってその後その議員はどんな立場で活動するのか、ということだ。選挙に勝つだけならそれでよい。大切なことは政治だ。国会で国民の利益を主張する政治家を送り出すことが選挙の勝利なのだが。ここは各野党が独自候補で戦って国に政権、各野党の違いを見せることだ。この試練を避けての一本化は麦藁を束ねて柱にしようとする愚行だ。いつまで小沢の亡霊にとりつかれているのか。

2019年5月24日 記