2021年12月31日掲載

公明党元衆議院議員2人が汚職、与党ずれの垢か。

 財務副大臣を経験した遠山清彦、衆議院議員だった太田昌孝は政府系銀行の日本政策銀行に圧力をかけてコロナ対策融資をさせ、見返りに利得していたとして、貸金業法違反で在宅起訴された。

 遠山はかつての財務副大臣の肩書を悪用した可能性もある。それでなくとも国会議員は自分の立場をとり違えて、圧力をかけることが多い。それには「先生」などと呼ばせ、呼んでいる政治風土が災いしているのだ。何の資格もないのに選挙に受かっただけで、不当なことをごり押しする。やくざと同じである。テレビ・ドラマでの議員は悪役以外見たことがない。今回の二人の所業はテレビ・ドラマそのものだ。

 真面目な議員は怒るべきだ。たまたま国民が動揺している時、遠山は外出禁止の禁を破って、キャバクラへ行っていた。その上、公金に関わる汚職である。時期を同じくして二人の国会議員のお粗末。二人とも公明党。公明党は議員の一体感の強いところ。公明党に漂う緩んだ雰囲気があったのかもしれない、と思う人がいてもおかしくない。

 かつて都議会でも二信組事件があった。その時も同じ疑惑があり、確か豊島区の都議の名前が挙がった。するとすぐ辞職して、追跡情報は消えた。今回も規模は違っても動機は全く同じと思える。公明党に限らず、その議会の与党という立場と汚職の関係は厳しく追及されるべきだ。地位利用の悪い事例である。

2021年12月29日 記