2022年7月29日掲載

コロナ対策に疑問

 コロナが蔓延していても今のところ、剣道の道場として区立中学校の武道場を使わせていただいている。昨年11月までは使用禁止が教育委員会から、通達されていた。一年間の使用回数に見合った全使用料を前納する仕組みだったので、まるまる今年度に転用している。

 ところが7月22日現在、コロナ陽性者が3万人を超しても使用禁止の通知はない。利用する私たちは歓迎だが、都のコロナ対策は緩んでいるのではないか。経済界を始めもう自由にしてくれの声に押されて、政府も熱中症を防ぐためにマスクはやらなくてよいといってみたり、医学会からはマスクをしても熱中症に罹らないという記者会見があったり国民は右往左往させられている。

 緊張を欠き始めた都のコロナ対策、小池知事は都合の悪くなったいま全く責任回避の姿勢だ。都の公衆衛生の責任者は、自分の手柄、印象が高まる場面にのみ多弁である。政治家の指導力、すなわち都民への言いにくい注文、例えば行動制限などは決してしない。都知事の任期に差し障るからである。沖縄の知事は県民に要請している。危機感の相違だけではなく、置かれている立場の認識の相違といえる。

2022年7月23日 記