2022年9月26日掲載

このところ多い週刊誌の摘発記事と関係者の辞任

 石油大手のENEOSの元会長、少し前の俳優 香川照之などによる女性相手の醜聞は週刊誌の報道によるものである。かつて写真週刊誌のフライデー、フラッシュなどが法廷内の写真を掲載したりして、新聞やテレビとは違う戦闘的な報道をしたことがあった。専門のカメラマンが時間をかけて獲物を狙う猟師のように、的に執拗に食いついて離れずに成果を得ていた。これらはいずれも自分の立場の驕り、増長から出た恥ずかしい事件である。元会長は沖縄でのことと言うから、東京からは多少遠いという解放感、俳優は人気者と言う優越感がそれぞれ生の人間性を露出させたのかもしれない。どちらも赤裸々な非社会的な行為である。

 目を町に向ければスマホを見ながら、自転車を運転しながらの人間ばかりである。スマホにはカメラもついているからいつでも撮れる。要は監視社会では、油断も隙もないということだ。

 羽目を外すことのできない社会では、カメラと言う機械が元会長、俳優の今を暴き、実態を世間に知らせ今までの功績を虚像として貶める。自業自得と、庶民は留飲を下げる。

 彼らが反省材料とするのは良い。こんなことでもなければ、自分勝手な人間ばかりになる。

疑問なのは、新聞やテレビは同じような取材、報道はしないのだろうか。新聞、テレビも加わって、原発推進の政治家や、憲法9条の改正推進の国会議員が行っている同様の醜聞を公にすれば、その目論見や意図が不潔で、いやらしく二重写しになって国民に伝わり、国民が政治、政治家を見る際の政治教育になるのではないかと思うのだが。

2022年9月21日 記