2022年9月20日掲載

誰が言った「弔問外交」、こんなものはない

 一国の大統領、首相が人の葬儀の場を借りて外交問題を話し合うなどということがあるだろうか。人の悲しみ、国の不幸を当て込んで外交問題を語るほど非常識なまた非礼な国や首相がいたら、政治感覚を疑う。誰が言ったか分からない、内容もない「弔問外交」という用語を用いている、新聞、テレビなどは信じるに価しないメディアであると言える。

 そもそも外交いうのは、戦争回避、拉致問題の解決などのために国家間のやり取りを言い、長い時間をかけ双方の利害、体裁、歴史などを配慮して、ある時期までは極秘裏に準備して行うものである。

 忙しい国の責任者が、安倍元首相の国葬にきた時をとらえて接衝するわけがない。昔ならともかく各国が戦争、コロナ、経済問題、国政選挙を抱えて「弔問外交」などにうつつを抜かしていられるわけがない。このような根拠のないできあいの、苔の生えた時事用語を用いて記事を書いている新聞、放送しているテレビなどの不勉強を信じないし、自分の考えをまとめる良い機会と受け止めたい。

2022年9月19日 記