2024年7月8日掲載

自民党内のゴタゴタと都知事選挙と都議補選

 菅元総理の岸田総理への今更ながらの意見は自民党の会議でやるべきである。菅元総理がテレビ、定期刊行物で岸田総理の自民党の資金問題の対応が遅いという批判は、まず党内で本人同士が話すことだろう。先輩総理として菅さんの配慮がないのではないのか。

 どんな問題でも、情報機関に知らされれば、それを商売にしている関係者はいろいろな思惑で解釈して、報道し独り歩きする。いま一方で賑やかな都知事選挙が真っただ中である。統制に自信のない自民党はあろうことか候補者を立てない。不戦敗である。

都議補選も守りの選挙、そこで菅元総理が…

 また同時に投票が行われる都議会議員の9の選挙区の補欠選挙は、まさか候補者を立てないわけにいかないだろう。しかし、その時に「私は岸田自民党とは違う自民党の都議候補である」と言わないと選挙にならない。「菅元総理と同じ考えの自民党の都議候補である」というために、またそう言わせるために菅総理が打った一手かも知れない。何しろ都議補選の結果は次の国政選挙の指標と言われている。さらに都議補選の候補は自民党公認という表示を見えないくらいに小さく印刷するだろう。受け取った公認料の手前書かないわけにはいかないが、本音は不人気の自民党とは書きたくないのではないか。そういう候補者にとって、菅元総理の発言は救いの神と言えよう。岸田自民党総裁を批判していて、自民党の中にも不人気な岸田総裁に批判する幹部が出ていることで、民意に沿った幹部がいることをみせているからである。

2024年7月3日 記