2018年7月17日掲載

約40年前の作家アーサー・ハーツォグを『巷談辞典』で読んだ!

 昭和56年(1981)刊の『巷談辞典』(井上ひさし、山藤章二)で、アメリカの作家アーサー・ハーツォグがザ・ビレッジ・ボイス誌に人類を滅亡させるかもしれない10の原因を書いている、という。10のうち6が気象に関わるものだ。

(1)気象戦争…ベトナム戦争時の人口雨

(2)気候異変…大規模な寒気団

(3)気候異変…熱気団が地球を包む

(4)オゾン層の破壊

(5)平和時の核災害

(6)新しい殺人ウィルスの発生

(7)大地震

(8)大ハリケーン

(9)大飢饉

(10)恒常的無政府主義

いまから約40年前の予想である。私は多くが的を射ていると感心した。気象戦争はともかくアメリカの山火事、ハワイの溶岩流出、アフリカの食糧危機、日本の地震、水害はどうだ。そして何よりもアメリカのトランプ政治、日本の安倍政治は恒常的無政府そのものではないか。この終末論それも約40年前のこれに反論できるものはいるのだろうか。当時には悲観論、終末論と言われたハーツォグの、それも作家の指摘に科学者の反論、政治家の反駁はあるのか。いま何か私たちのすることはないのか。

2018年7月10日 記