2021年7月23日掲載

7月19日は鉄舟忌

 山岡鉄舟は剣道家、書家、宗教家・臨済宗、政治家である。江戸で朝廷と幕府が衝突し戦いになる寸前に西郷隆盛と話し合ってこれを回避した人物である。いわゆる江戸無血開城の立役者と言われてきた。勝海舟も関わったが、直接、身を挺しての行動はしていない。

 その山岡が亡くなったのが、1888年・明治21年7月19日である。毎年、7月19日は谷中全生庵で法要を行う。今年も規模を小さくして行う。今年は参加する。それぞれの感慨で集まり、散会する。香川県のある方から鉄舟の軸をいただいた。竹刀と防具の絵があり、「剣道の極意は風の柳かな」とある。自由な心と体の状態で相手とむきあう、ことが大切と理解して大切にしている。梅雨明けの全生庵はいつも蝉がよく鳴いている。

2021年7月18日 記