2022年12月12日掲載

いよいよメリアムの本が来年2月に。

 メリアムの三冊目の本が最終校正まできました。思えばメリアムとは半世紀の付き合いとなります。「シカゴ」、「社会変化と政治の役割」、そして今回の、「メリアムの教育」です。

 初めに手掛けた「シカゴ」の時は東大名誉教授辻清明先生の推薦文をいただいたのです。

大変な栄誉と感謝しています。

 メリアムはシカゴ市議会議員とシカゴ大学教授を同時に経験しました。私は自分が学生政治家であったことや、政治と政治学を結び付けたいと思ってきたので相互の交流を目指したのでした。メリアムを目標にして、現実の政治は政治学の理論からまなばなければならず、政治学は現実の政治から刺激を受けるべきという考えです。政治は欲望の塊です。政治学は机の上の理屈が勝った存在です。これをメリアムはジャングルの政治、実験室の政治と上手に区別してくれました。

 もとより「メリアムの教育」は翻訳です。おなじ本にわたしの政治の軌跡を自伝風に「実験室では終わらない」として加えました。さらに「メリアムの教育」の書かれた当時のアメリカや世界の時代背景を入れてあります。メリアムの出版記録なども入っています。

 私は、これでメリアムとは一区切りをつけようと思います。出版は「はる書房」で、来年の2月ごろということです。

2022年12月9日 記