2023年2月3日掲載

日本政府の曖昧な態度

 2月1日でビルマの軍事政権のクーデターから2年となった。その間、いわれのない理由でスーチーさんは投獄されてきた。とにかく軍事国家が現代に存在すること自体、民主化が当たり前の時代に疑問である。

 わが国では同性同士でも結婚に近く扱われる制度まで認められている。政府批判の集会も許される。同じ地球上に異世界が存在している。ウクライナも同じだ。

 理屈ではなく、非合法の権力、軍隊に痛めつけられている。これらに対して国が批判したり、あらゆる制裁を加えることは当たり前の民主国家の態度である。それを日本はしない。ここまで不自然な態度は日本もビルマ軍事政権と癒着しているのではないかと疑いたくなる。例えばODAの見返りに日本の会社へ建設事業を発注するなどの癒着である。

 歯切れの悪い政府の対ビルマ政策はアメリカ、ヨーロッパなどの先進民主主義国からは疑問の声も聞かれる。岸田政権もビルマ政策では何の意思もうかがえない。人権や外交は票にならないとはよく言われてきた。

2023年2月2日 記