2024年7月24日掲載
いつまでたっても財政赤字は治らない…予算を知る習慣を創るべきだ。
今年の「経済財政運営と改革の基本方針」が6月に決まった。これは2001年の小泉内閣の時の宮沢財務大臣が、どこかの牛乳の広告にあった「骨太」という名称を付けて、造語した標語だったと記憶する。膨らむ財政支出と見合った、増税、節約を唱えたものであった。政府にも際限ないサービス行政では、国の財政が耐えられないという財政健全化を唱える良識派がいたのである。しかし財務省などの健全派は、有権者という増税を嫌う主権者の前では夏の日の氷である。この繰り返しが延々と続いてきている。
だれも国が借金取りに追われたのを見たことがない不幸
有権者の気に食わない増税を言えば選挙に落ち、それを束ねる政党は政権を手放すことになる。それが怖いから、増税は官僚の警告で終わる。もとより財政支出を改革することが鍵なのだがそれに手を付けない。将来の国民世代に負担となってかぶさる財政の膨張は、毎年の予算額の拡大を誇るかのように国民に受け取られている。国民へのいたずらな予算の膨張は国の破滅への一本道であることを教育する必要がある。
財務省は毎年税を知る週間を設けて、国民に宣伝してきた。それを広げて国の予算を知る週間を国民に訴える必要がある。国が借金取りに終われるところを誰も見たことがないのだから。
2024年7月14日 記