2024年9月19日掲載
お粗末な千葉市議会
市議会議員が住民の了解なく、市民の名前を使って市議会に請願書を出した。それをめぐって議会が関係した二人の議員に辞職勧告決議をした。当然のことである。住民には政治、行政に要望を公に出す権利が認められている。請願権である。それを審議するべき議会の側にいる議員が提出した、という驚くべき行動である。このような行動は議員が大雑把に請願を考え、真剣に内容を理解しない結果である。議員たちが真面目に自分の立場、役割を自覚していればこのようなことは起こらないはずである。
地方議員が不同意性交で逮捕されたり、地方議員がこの事件のように虚偽の請願を捏造したり安易な気持ちで地方議員になっているとしか思えない。
—地方議員の自覚の無さはいまに始まったことではない—
私が地方議員であった時代、職員に質問を書いてもらっていた議員がいた。視察の報告書を作成させていた議員もいた。職員にやらせることが当然と思っているふうであった。自分がその自治体の議員になって住民自治体に貢献するはずであったはずなのにまったく、方向が変わる。これはなりたいという願望と、なって仕事をしようという意欲の違いである。
住民の人口数によって議員数の上限は決まっている。しかし財政などの事情から条例で数を減らすことは出来る。選挙の時に役に立ちそうもない議員には投票しない、という当たり前のこととともに、本当に働ける議員の役割を分かった議員を選ぶ知恵が住民には求められる。要は議員の擬態すなわちうわべに騙されない眼力を住民が持つことが大切である。
2024年9月18日 記