2025年4月12日掲載
いまさらながらの友敵理論
1920年代にドイツのカール・シュミットが唱えた政治論に「友敵理論」がある。
政治の究極は味方か、敵意かという二分法を説くものである。時代も変わり、価値観も変わった今日、友敵理論を真顔で唱える学者はいない。しかし、この大統領は時代錯誤も理解できずに、ひたすら「アメリカ、アメリカ」と出張する。トランプの目指すものは自国主義で、人間でいえば隣近所の迷惑を考えずにゴミ収集日に出さず、好き勝手の日に出して平気でいる、非常識な住民のようである。
世界の平和の指導者を自ら任じてきた歴代のアメリカ大統領は、安眠出来ずに眉をしかめて顔を見合わせているに違いない。
2025年4月10日 記