2026年6月4日掲載

日本は実験室の憲法に誇りを持つべきだ

 私が政治学の分野で専門に研究したのは、シカゴ大学教授のC・E・メリアムでした。
 細かい経緯は省きますが、私はメリアムの著作「シカゴ」など、3冊を翻訳しています。メリアムは本の中で、ジャングルの政治と実験室の政治を挙げています。

 学者でいながらシカゴ市議会議員も経験した論客であり、政治家でした。彼はナチスドイツなどの政治の現場に居合わせて、その実態を知っていました。

 どろどろした現実のジャングルの政治に埋没するのではなく、たとえ弱く見える実験室の政治(理論など)でも、国民を政治教育することで民主政治を育てようとする現実主義の政治学者でもありました。

 翻って我が国は第二次世界大戦で敗れた後、現在の憲法で戦争放棄などの大命題を掲げて、理想国家を目指しています。まさに実験室・国家です。

 これを危いと言って現実的なジャングルの国にしようとするのが高市内閣です。殺傷力のある兵器の輸出を可能にして戦争を応援する国になろうとしているのです。

 世界のどこにもない理想国家の元である憲法にまで手を付けようとしています。それは日本を野獣の争うジャングル国家にしようとすることです。わざわざロシア、アメリカのジャングル国家を真似ようとしています。愚かなことです。私たちは世界の宝、日本国憲法を守り、諸外国に輸出して、日本が主導して平和外交を展開して、世界平和を目指すべきです。

2026年6月1日 記