2013年8月29日掲載

東京新聞に俳句が載る!

—8月25日朝刊—

 自慢めいて気恥ずかしいのですが、鍵和田柚子さんの俳句欄に一席で採りあげられました。今までも新聞に投句をして何度か載りました。しかし一席は今回がはじめてです。選者の解説もついています。

 8年前から北区民大学の俳句会に入れていただいて月一回の例会で批評していただいています。私の出席は少ないのですが。

 このたびの句は「とかげの背 るり色かなし 石舞台」というものです。奈良、明日香の蘇我馬子の墓といわれる石舞台の大きさと古さ、暑さのなかで動くとかげの原始的な姿を重ねて詠んでみました。とかげの瑠璃色の深みも気にかかっていました。十七文字の制約の中で、言いつくし想像力にまかせる潔さも弁舌を用いる私には大切な修行と思って作句しています。

 その他流試合が新聞の投句です。駄弁の氾濫、都合のよい造語の流行、なによりも自分勝手な話題の強要など文字、言語文化の乱は頂点です。

 そのような批判と抵抗もあって俳句の追及をしはじめています。なかなか思うように作れません。気取って自分本位の表現から脱却できないものです。

 費用のかからない季節を受けとめる巡礼と考えています。


新聞に載った俳句の写真

2013年8月28日 記