2014年6月17日掲載
俳句、東京新聞の年間賞に
—今年の春、表彰されました。—
話は古くなりますが、お尋ねされる人が多いのでこの欄に書きます。
政治家の長話はどなたにも不評です。自分のことだけ、聴き手を配慮しないからです。
書きことばも冗長は好かれません。世界で最短の文は俳句です。
どのようにして短いことばで豊かな表現をするのか。この妙味が俳句です。
十七文字で数百字の表現をします。禅では不立文字(ふりゅうもんじ)といって語らずに理解させるという厳しい流儀があります。
それぞれ語りすぎずに相手に想像してもらうという投げ出した潔さがあります。
そんなことで俳句を始めました。北区の同好会にも入っています。そして他流試合の気持ちで、東京新聞の日曜日に出る俳句欄に投句しています、昨年の「とかげの背 るり色かなし 石舞台」が月間賞、年間賞となり、賞状、楯、賞金をいただきました。
賞金で幸田露伴全集を思い切って求めました。
露伴も『芭蕉七部集解釈』の力作を出しています。私の好きな句に「夏の海 たつのおとし子 ひろいけり」があります。
話が逸れたついでですが、昨年、大学の起用に書きました露伴、白秋、子規の都市論(計画論)が手元にあります。希望者にお送りします。連絡をください。
年間賞の賞状
年間賞の楯
2014年6月12日 記