2015年1月7日掲載
露伴の羊の句
—江東集より—
露伴は芭蕉を解釈した力作もあり、卓越した俳人でもありました。
露伴には十二支を詠った十二神獣があります。江東集に載っています。
私の好きな「春の海 龍のおとし子 拾いけり」も春の季語で辰年を取り上げています。さて今年の干支は未年です。3句有ります。
「風ぬるむ 羊の髭の よごれかな」
「ぬけ石も 羊か岡の 秋の暮れ」
「雪空の 羊にひくし 出羽の国」
ちなみに髭は「くちひげ」、髯は「ほほひげ」、鬚は「あごひげ」です。私も今年作った「橙を 鬚ごといただく 飾海老」はあごひげです。海老をまじまじと視ると海老のあごからのように私には思えましたが、どうでしょう。海老にあごはないとおっしゃいますか。
2015年1月1日 記