2018年2月3日掲載
本阿弥行状記余話
—柳宗悦の光悦論—
柳宗悦は民藝運動をおこした人です。その柳は光悦について「茶と美」の中で、冷静、公平な見方をするべきとしています。これが正しい先人に対する私たちの姿勢であるべきです。
過去に作られた印象にのって、無批判に是認するべきではありません。
しかし、いまは光悦は立派で琳派の生みの親という固定した評価をしています。まず私は光悦を知るところから始めたいと思っています。上ずった流行、ブームで人や現象を捉えると、これからの日本の美術運動を軽薄なものにするおそれがあるからです。
あらゆる民藝に柳宗悦の姿勢を検討しながら勉強していきたいと思っています。
2018年1月31日 記