2021年4月3日掲載
20代からの習慣と当面のメリアム著作の出版
普通は元旦から暦は始まる。しかし役所の暦は4月からだ。私の暦は4月から始まる。議員生活が長かったせいであろう。いま勉強している俳句は新年すなわち1月から始まる。
どうしても4月からの暦に馴染んでしまう。
さて、今年度の目標はと言えば、まず「メリアムの教育遍歴」を公にすることである。4月の初めには印刷原稿の、ゲラが上がってくる。パソコンに不慣れな私が少しずつ打って、何とか様になりつつある。メリアムの原書は、短い随筆のような自伝であるが、読み方によっては政治学の拠点となったシカゴ学派とメリアムの個人としての肉声に触れることとが出来る。
今ここでおおよその構成を明かすと、翻訳の原著、つぎに時代背景さらに私の議員生活という三部構成になる。時代背景も私の議員生活も蛇足とも思ったが、メリアムがこの本の中でジャングルの政治、実験室の政治と言っていることを踏まえたのである。すなわち理論、理屈が勝っている政治を実験室の政治といい、メリアム自身、実験室のような政治活動をシカゴ市議会議員として実践している。わたしも何かというと日本国憲法、地方自治法など法律を持ち出す傾向がある議員活動をしてきた。その共感から三部にその記録を書き入れた。そのほかに大学で政治学を教えていた時に紀要に乗せた論文も加えて一冊とした。
新年は寒さの中から始まるが、4月から始まる新年度は、いつも桜の吹雪と共にはじまる。別れと出会いの季節である。こちらの方が動きのある希望のある旅立ちにふさわしいと思って、私は4月からの暦には生命を感じるので好きだ。「メリアムの教育遍歴」は新しく刻む、わたしの新しい命の表れといえる。
2021年4月1日 記